
毎度おなじみ、各国自転車事情のお時間がやってまいりました。
どこまで行っても絶景だし、
ツアー・オブ・トルコなど、世界レベルの自転車レースも行われるくらいなので
バンバン自転車が走っていると思いきや…
旅の間、ほとんど自転車を見かけませんでした。

坂道が多いからか。
風が強いからか。
たま〜におっちゃんが
「歩いた方が速いで」と声かけたくなるスピードで乗ってるくらい。

ある意味おしゃれな自転車ですし、
大切にされている感じは伝わります。

サドルは…「ニューサドル」。
ストレートなネーミングは大歓迎です。
これだけで1kgくらいありそうですが。
じゃあ、まったく自転車に縁がない国かというと、
そうではないようです。
子どもたちの最高の夢は「自転車を手に入れること」だそうです。
持ってる子らは、誇らしげです。
持ってない子は、周りをうろうろ。切ない構図です。

写真を撮ってたら「自転車を持ってる子だけで撮ってあげて!」と
大人たちに言われました。
「持ってない子はどけ!」なんて口が裂けても言えませんので、
その写真は撮りませんでした。
自転車は、自慢の贅沢品。
子どもに買ってあげられるほどの余裕ある家庭は少数。
その贅沢品に乗って旅をするのは、とりわけ贅沢です。
それを肝に銘じて旅を続けます。

でも、トルコの方たちは、決して
「自転車くれよ!」「売ってくれ!」みたいなことは言いませんでした。
「恥」の概念が強い国である気がしました。
ズケズケとした物言いは、決してしない。
ぐちゃぐちゃしているようで実は整然としている。
そんな大人な国を、2人のお子ちゃまはぐちゃぐちゃと旅したのでした☆
